【担当日誌】御影石について
皆様、新年明けましておめでとうございます。
株式会社水口社員一同、お客様に喜ばれるお墓作りを
今年も行っていきたいと思っております。
宜しくお願い申し上げます。
施工部の関口です。
今年も例年通り仕事初めの日に川崎大師へお参りに行かせていただきました。
今年は日曜日ということもあり大変多くの人で賑わっていましたが、しっかり昨年のお礼と今年のお願いをさせていただきました。
さて、ブログの本題に参りたいと思いますが、前回の記事で石の種類についてお話させていただきましたが今回はお墓に使われる御影石について少し細かくお話させていただきたいと思います。
御影石とは兵庫県武庫郡御影町(現在の神戸市東灘区御影)で産出されていた花崗岩の通称です。この御影石は、兵庫県だけではなく福島県、茨城県、岡山県など全国各地で産出されていました。
そういった中でも国産で世界最高峰の御影石と言われているのが前回紹介させていただきました庵治石なのです。
御影石がお墓の石に使われる理由はいくつかありますが、大きくは耐久性が高く、風化しにくく、色合いが綺麗ということが上げられます。
御影石の特徴を細かく上げますと以下のようになります。
1、硬い
御影石は、地球の深い地殻部分でマグマが冷えて結晶化し、地殻の変動によって地表近くに持ち上げられた岩石のことです。
1から10で鉱物の硬さを示す「モース硬度計」という値があり御影石は6.5、ダイヤモンドが10、大理石が3ということからも御影石は大理石よりも硬くダイヤモンドに近い硬さだと言えます。
このことから御影石は頑丈な石であるため衝撃でも比較的に壊れにくいのです。
このことから御影石は頑丈な石であるため衝撃でも比較的に壊れにくいのです。
2、吸水性が低い
吸水性は産地によって多少変動しますが平均0.1~3%程で石の中では吸水性が低い方です。
石には細孔と呼ばれる無数の目に見えない空間があります。
細孔の数が多いものや、細孔の穴が大きいものは細孔率が高くなります。
細孔率は吸水率と相関関係にあり、細孔率が高いものは吸水率も高くなります。
吸水性が高い石は中に水が溜まる部分が多くなるので強度も弱くなり比重も軽くなります。
お墓は基本的に雨風など厳しい環境に晒されています。
吸水性の高い石では雨水などを吸って劣化が早くなってしまいます。
3、重い
御影石は結晶密度が高いため重い石なのです。
水の比重を1とした時のいくつかの石の比重です。
御影石(2.5〜2.8)
大理石(2.5〜2,9)
安山岩(2.2〜2.9)
砂岩(2.2〜2.7)
このように御影石は重い石ですので小さな振動では動きづらいのですが、大きな地震などでは簡単に動いてしまいます。
なので弊社ではお石塔の免震メンテナンスをお勧めしております。
こちらをして頂くことで震度6程度の地震ではびくともしません。
4、圧縮強度が高い
圧縮強度というのは押し付けられる力に耐えられる値です。
御影石はこの圧縮強度が高いため石を積み重ねて作るお墓の石に適しているのです。
圧縮強度が低い石をお墓の土台に使用しては砕けて壊れてしまいますからね。
5、様々な色味がある
御影石を想像しますと白や黒を思い浮かべるかと思いますが、実際は多くの色が存在します。
白御影石
黒御影石
青御影石
桜御影石
赤御影石
緑御影石
こんなに彩り豊かなのです。
この中で私が紹介させて頂きたい石がございます。
最近弊社で施工させて頂いたのですが「マハマブルー」という青御影石です。
こちらはインド産の石になりまして、青と白そして紫が混ざったような色合いになります。
非常に上品な色合いですので周りに馴染みつつ違いを演出してくれます。
この写真のように土台の石を白系の石にして頂くとより上のマハマブルーが強調されます。
6、磨くと光沢が出る
御影石は岩石が結晶化して出来ているため磨くと結晶が綺麗に光るのです。
御影石は硬いため昔は研磨することが出来なかったのですが、現在はダイヤモンドで研磨することが出来ますので光沢のある加工が出来るようになりました。
弊社では今建っているお墓の磨き直しというのも行っております。
こちらを行って頂くと古い石が新品のような輝きを取り戻します。
こちらは磨き前の写真です。
こちらは磨き後の写真です。
こんなにも光沢に変わるのです。驚きですよね。
※土台の石は新しいものです。
最後にお墓を綺麗に保って頂くために簡単な掃除の方法をお伝えします。
準備して頂くのは
スポンジ(食器用などの柔らかいもの)
歯ブラシ(使い古したものでも大丈夫です)
雑巾(柔らかい素材)1~2枚
1、まずはスポンジをたっぷりの水で濡らして優しく洗っていって下さい。
その際上の方から行うようにして下さい。(下に汚れが溜まりますので)
2、歯ブラシを水で濡らして彫刻部分などのくぼみを優しく洗っていって下さい。
彫刻部分に色を入れてあるお墓は洗う際に力が強すぎると色が落ちてしまう
可能性がありますのでご注意下さい。
3、最後に乾いた雑巾で水分を綺麗にふき取って頂きます。
このようにお手入れしていただくと光沢の美しさを長く保って頂けます。
簡単な作業になりますので是非行ってみて下さい。
長々と書かせて頂きましたが、皆様お墓についてお分かりにならないことがたくさんあるかと思います。
今回の内容以外でも気になったことがありましたら
お気軽にお問い合わせ下さい。
◆―――――――――――――――――――――――――――――◇
本社 :〒210-0837 川崎市川崎区渡田3-2-16
藤崎事業所:〒210-0804 川崎市川崎区藤崎4-8-11
品川営業所(品川区)、砂子営業所(川崎区)、下溝営業所(相模原市)
フリーダイヤル:0120-14-3748(首都圏のみ)
TEL(代表):044-333-5678 FAX:044-333-7997
E-mail: eien@mizuguchi.co.jp URL:https://www.mizuguchi.co.jp
◇―――――――――――――――――――――――――――――◆