【担当日誌】戒名について
長く続いていた梅雨もようやく明けましたね。
施工部の長橋です。
さて、7月、8月はお盆の時期ですね。
お墓参りに行かれたり、あるいは今後行かれることを考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中でお墓に書いている戒名をよく見たことはありますでしょうか。
葬儀の際のご位牌などにも書いてあるのを見た方もいらっしゃるでしょう。
今回は戒名についてお話させていただこうと思います。
まず、そもそも戒名とはどういうものであるのか、という基本についてお話します。
戒名とは亡くなった人がつけられる名前のものではないの?という方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
戒名とは仏門に入った証、つまり戒を守ること誓った(戒律を守ると誓った)者に与えられる名前のことです。
日本では、仏教の伝来とともに戒名が伝わりました。亡くなった方の死後の安寧を祈り、成仏してもらう様、故人に対してに戒名を授けるという現代まで続く習慣は平安時代の末期に死生観が変化したことにより生まれたものです。
戦国時代などでは、仏門に入りながらも世の中の俗事に関わる人物も出てきました。有名なところで言えば武田信玄、上杉謙信などは有名ですね。彼らはそれぞれ信玄、謙信という戒名を家名とともに名乗っています。
現代においても、一般的には葬儀などで戒名を授けられることが多いですが、授戒会、五重相伝会などの法要や講習会に参加した在家信徒に生前に授けられることもあります。
さて、そんな戒名ですが、宗派によっては戒名とは呼ばない宗派もございます。日蓮宗では法号と呼んだり、浄土真宗などではそもそも戒名ではなく法名というものを授式致します。これは浄土真宗の教えでは救いというものはただ阿弥陀如来の導きによるものでのみ成されるという考え方が有り、人の身で戒を守るということはできないと考えられている為です。
そもそも戒名とはどこの部分を指すのかお分かりになるでしょうか。
右の図で申し上げますと戒名と呼ばれる部分は黒塗りの★や■の部分になり、
その他の部分は院号や、道号、位号と呼ばれるものになります。
まず、院号とは××院の様に道号の前に来るものですが、皆に与えられると
いうものではなく、生前にお寺やその宗派などに多大なる貢献をした、または
社会的貢献を多く果たしたとされる人に贈られるものになります。
次に道号ですが、こちらは戒名の上の部分につけられるものであり、簡単に
言ってしまえば別名なものと捉えていただければわかりやすいかと思います。
最後に位号ですが、これは仏教における階級を表しているものになります。
右のものを例にしますと、信女とは成人した女性に贈られるものになります。
これが男性になりますと信士となります。また、もう一つの居士ですが、こちらはお寺に貢献したり、熱心な信仰を持っているとされた男性に贈られるものです。こちらは女性になりますと大姉となってきます。
さて、簡単に戒名に関してご説明をしてまいりましたが、いかがだったでしょうか。
お墓参りの際に何気なく見ていた戒名にもいろいろと意味があり、ご先祖様が信仰が厚かったのかなどが見えてくるかもしれませんね。
今度お墓参りに行かれるという方は一度よくご覧になってはいかがでしょうか。
また、その際にお墓について気になったことなどありましたら是非共弊社までご相談くださいませ。
弊社ではお石塔などの目地直しや免震施工などの各種メンテナンス、さらにリフォームに関しても承っております。お墓の点検は無料にて行っておりますのでどうぞご気軽にご連絡くださいませ。
これからさらに暑くなってまいります。コロナの影響で外出時にはマスクが必須となってしまっておりますが、皆様熱中症などにも気をつけてお過ごしください。
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